開会のご挨拶
昨今、サイバー脅威は複雑化、深刻化しています。ランサムウェア攻撃による被害の深刻さと被害金額の大きさについては数年前から世界のヘッドラインを飾っていますが、国内でも令和2年以降警視庁に報告される被害数は増加しており、警視庁は「令和5年上半期におけるランサムウェアによる被害件数は103件(前年同期比で9.6%減少)であり、引き続き高い水準で推移している。手口としては、データの暗号化のみならず、データを窃取した上、企業・団体等に対し『対価を支払わなければ当該データを公開する』などと対価を要求する二重恐喝(ダブルエクストーション)が多くを占める」と発表しています。また、ChatGPT に代表される生成AIが世界的なブレイクスルーを起こしている中で、そのテクノロジーがサイバー攻撃に利用されることについての懸念も高まっています。その中で「完全な」セキュリティソリューションというものは存在するでしょうか?今日は、北米での潮流となっている「サイバーレジリエンス」について考察するとともに、セルフヒーリングの機能を中心にセキュリティ対策へのひとつの取り組みを示す、アブソリュート・ソフトウェアのテクノロジーを紹介させていただきたいと存じます。
講演者プロフィール
成田孝弘
(なりた たかひろ)
アブソリュート・ソフトウェア株式会社
カントリーマネージャー
2016年7月にNetMotion Softwareに入社。2021年7月に同社がAbsolute Softwareに統合されると同時にAbsoluteに籍を移し、2023年から同社を率いる。キャリアを日本電信電話株式会社で開始し、Citrix Systems、Digital Guardian、Juniper Networks、DELL Technologiesで日本のビジネス拡大期のテクノロジー面の強化に努めた。NetMotionおよびAbsoluteでは、技術系の背景を活かして日本のカントリーマネージャーとして国内での営業およびテクニカル部門を統括している。